いろいろな反省

日記が間遠になっている。

日中、なにか出来事があってこれは日記に書こうと思うと、脳内で記述が始まる。目の前のいろいろを文章で描写し、思ったことをぼんやりした形から説得力のある言葉に置き換えようと試行錯誤する。一旦そこで日記はできており、そのままキーボードでなぞればできあがるはずなのだ。しかし脳内に書いてもう満足というか、見える文にするのがひどく億劫になって、そのまま寝てしまう。

 

せっかく公開している日記があるのだから、今年のふりかえりをやってみたい。

自分の仕事をずらりと書き並べたり、制作の軌跡を辿ったり、「買ってよかったもの10選」や「よかった本10選」をやったりしてみたいが、どれもパッとしない。パッとしないどころか、無と忘却でかたどられている。

仕事はない。それはそれですさまじくはある。夫の会社の年末調整で、毎年「無収入の証明」なる紙を提出しなければならず、「わたしは◯◯年に退職して以来、仕事をしておらず、収入はありません」と書かされたうえ、住民税が免税されている証明書をコンビニで数百円かけて発行し添付する。なにも感じてないような顔をしているが、けっこう屈辱的だ。

 

制作は……三月くらいに、積んだ本をプリントしたTシャツなどをsuzuriで作った。Twitterで宣伝したらわたしにしてはたくさんRTといいねがついた。さて、売れたのは一枚である(買ってくださったかたありがとう)。小売をしている人が、いいねやRTは購買数にまったく相関がないと言っていたが、ほんとうだと思う。

九月か十月に「ブンゲイファイトクラブ3」に原稿用紙6枚の短編小説を応募し、落選した。小説は新作ではなく、数年前に書いたものの改稿だったので、書いたぞという気はしなかった。初回のブンゲイファイトクラブのベスト4のうち、二度目の出場がないのはわたしだけとなった。なにも感じてないよう(略)、けっこう惨めだ。実力が証明されたんだなという気がする。

十月から十一月にかけて、急な思いつきで「テクニカルイラストレーションの鑑賞」と題して身の回りのテクニカルイラストレーションを切り抜き、コラージュを始めた。八枚くらい作って、中断となった。なにも感じて(略)、けっこう情けない。

同時期に、むかし作っていた豆本のブローチの作りかけを発見し、完成させてまた売ろうかなと魔が差したが、制作日誌まで初めておいて、四日間くらいしかやっていない。もちろんひとつも完成していない。なにも感(略)、けっこう自分に呆れている。

十二月はTwitterで「#いろいろなアドベントカレンダー」をつけ、1ツイートのお話を毎日書きたかった。実際は十七日分くらいしか書けなかった。数年間、十二月にはやっていることだが、今年は面白いものも書けなかったなと正直思う。なに(略)、けっこうしょんぼりしている。

そういえば九月の終わりからこの日記を書き始めた。順調に毎日書いている数週間もあったが、最初に書いた通り、年末になって間遠だ。(略)、いい加減にしたい。

 

買ってよかったものは覚えていない。そういうことを書きたかったら、一年を通してメモしておかないと書けないだろうなと思う。最近買ってよかったのは、スナイダーズのプレッツェルハニーマスタード&オニオン味)12袋セットである。いつ食べてもおいしい。

ちなみに買って失敗した最大のものはドラム式洗濯機だった。まだあいつとは和解できていない。

 

よかった本10選、それくらいはやりたかったが、たぶん今年、十冊も本を読んでいないのではないかと思う。

こんなにないないづくしで日頃、自分はなにをやっているのか不思議になってきた。無為にすごし、社会や他人に影響や益を与えない生活は、自分が小さくなっていくように思える。出ていけるドアも立てる舞台も、外部との交流も減っていく。共感できること、おもしろいことも減る。TwitterのTLでも目が滑る。あんまり凝視していると、妬み嫉みで苦しくなるから、滑りがいいほうがまだ楽だ。

来年はなにかできるだろうか。計画、進捗、報告、宣伝。わたしもそういうもので毎日を埋めたい。