果てなき窓掃除・アドベントカレンダーの計画

最近の日記はワンテーマというか、その日にあったことを書いているというより、その日にあった面白いことを膨らませてエッセイ風に仕立てているという感じで、わたしの理想とする日記ではなかった。なるべくダラダラした日記を書くようにしたい。

 

今日は窓ガラスを拭いた。十二月中は掃除を意識的にやって、なんとなくの大掃除ということにしようと思う。越してくる前は大掃除はゴールデンウィークのときにやると決めていた。十二月は水も冷たく寒くて厚着だから掃除は億劫だ。五月なら、ずいぶん薄着にもなっていて動きやすく掃除もしやすい。それに3Kのアパートだったので掃除する場所も多くなく、数日がんばれば済んだのである。

アパートのときは小さい窓も含めて五枚(面)しかなかったというのに、この家には窓が二十一枚(面)ある。約四倍である。ちょっと窓の多すぎる家だ。一度に全部の窓が拭けることはない。一年前は二階の窓を拭いたので、今年は一階の窓を拭くつもりだ。

今日やりたいのは、ここへ越してきて二年近く、一度も拭いていない窓だ。越したときからすでに汚れていたから、三年か四年は拭かれていないのかもしれない。

寒くて外に出たくない。まず内側のほうからやって体を温めようと思ったが、出窓と掃き出し窓の二面の、内側だけが終わったところで日が暮れ、タイムアウトとなった。予想以上に汚れていたというのもあるし、わたしは立てた計画の1/3ほどが実際にできる量なので、想定内といえる。それに明日から雨のようだ。外側を今日やっていたら、すぐに汚れて元の木阿弥であった。運がいい。

窓ガラスというものは外のほうが当然汚れているので、内側だけを拭いてもあまりきれいになったようには見えない。残念ながら今日の働きでは達成感はまったくなかった。

数日後に窓の外側を拭くつもりだが、出窓はダイヤ型の格子で外から覆われており、ひとつひとつのダイヤ型に手を突っ込みながら窓を拭くのかと思うと、やらないうちからうんざりする。ケルヒャーで一網打尽がいいだろうか。ケルヒャーケルヒャーでまだ数回しか使ったことがないから、説明書を読まないことには水を噴射するまでの設定ができず、想像するだけでめんどうくさい。

我が家はわたしも夫も掃除が嫌いなのではかどらず、いつもどこかしら薄汚れている。日常的とされている掃除(床のゴミを掃除機で吸うとか)すら一度やると二週間はやりたくない。やりたくないあまりルーティン化もしていないので、埃が部屋のあちこちで塊になって目についてきたところでしぶしぶ掃除機を起動する。わたしは整理整頓(片付け)のほうはそれなりにやり、ものの端を揃えるとかあれをここにしまうとかは几帳面なので、薄汚れているが秩序はあり、それゆえに生活感が乏しく寂しげな家に見える気がする。

世の中には片付けができない人のほうが多いのか、片付けについてはアドバイザーや試行錯誤があふれているが、掃除に関しては汚れ落としのテクニック(酸性にアルカリ性をぶつけろとか、力技・化学・時間の三面から攻めろとか)以上のことはなかなか語られない。わたしは掃除の「もっとも楽なやりかた」「ルーティンの構築法」「やりたい気持ちになる秘法」などを知りたいのだが、いまのところは嫌すぎるのを騙し騙しやっている。合言葉は「埃で人は死なない」である。

 

今年もTwitterで「#いろいろなアドベントカレンダー」をやっている。わたしは毎年、12月1日から25日まで一日にひとつ、アドベントカレンダーにまつわる120字くらいの物語を書く。作家の倉田タカシ(@deadpopさんが作ったタグで、勝手に参加して四年目だ。倉田さんの書く#いろいろなアドベントカレンダーは、毎日ひとつなにかを開けるというアドベントカレンダーの根本からずらしたり揺さぶったりしてきて、毎回発想に驚かされ、感心してしまう。語り口調もいろいろあって楽しい。わたしもがんばっているが、アドベントカレンダーへの固定観念を崩しつつ、アドベントカレンダー感を出すのは難しいなあと思う。

去年も今年もやりたいと思いながらやらなかったことに、実際にアドベントカレンダーを作り、箱から物を出しながら写真と一緒に物語を書いていく、というものがある。アドベントカレンダー自体は十一月中には用意しなくてはならないわけで、いつも間に合わない。

先日、すぽんじーの@canarytroopさんが書いていた#いろいろなアドベントカレンダーにこういうのがあった。

この豆本の出てくるアドベントカレンダーというのはとても素敵ではないか。ペシミズムというのもかなりおもしろいが、毎日なにかしらの物語や写真や絵の豆本が出てくるアドベントカレンダーを作ったらどうでしょう。#いろいろなアドベントカレンダーとは関係なくとも、いいものになる気がする。わー作りたい! 来年は八月くらいから企画してやってみようか。作りたいものを思いついたときがいちばん楽しい。形にするとなると、苦労や面倒のほうが多いものだが……。