体調管理・誰にも顧みられぬ毛

今日は体調よく映画を観終えた。

朝食にたくあんを多めに、お昼前に肉まんをひとつ食べ、上映直前にチョコレート一片と塩タブレットを口に入れて水を半口だけ飲んだら、頭痛も尿意もまったく訪れなかった。腹も鳴らずにすんだ。上映後も塩タブレットに、お湯をたくさん飲む。冬は湯がうまい。

毎日のように決まった時間に外出するのは、2011年ぶりではないだろうか。えっ十年前? よく十年もまとも(とは?)な社会人(社会で生きてんのは無職も一緒だよ)をやらずに生きてこれたな。2011年、アルバイトではあったが、まだ雇われて働いていた頃だ。とにかく、毎日外出、決まった時間に間に合うように外出、このどちらかはあったが、両方を兼ね備える外出はほんとうに久しぶり。何時にどの電車に乗るか、どこを歩くか、いつなにを食べるか、そういうことをなんとなく固定していく感覚が、わずかに蘇った。韻を踏むのは安心感と同時に、放浪やカオスを捨てるもったいなさももたらす。多くのものを切り捨て、その日その時間にそこへ行っているのだし、他のあらゆる可能性だったものは二度と戻ってこない。

 

ハリーポッターではついに二人目の屋敷しもべ妖精(名前はクリーチャー)が出たので、ドビーにあったあごひげがクリーチャーにもあるのか確認したくて凝視した。結果から言うと、たぶんない。まずクリーチャーが出てくるのがシリウス・ブラックの壁紙まで真っ黒な屋敷であるため、画面が暗く、細部までよく見えなかった。がんばって顎に注目すると、ちょっとだけ短い毛が生えているような……と思ったが、出演時間も短いので、確認できた!とは言い切れない。ただ、クリーチャーには頭髪がある。こちらはそんなによく見なくても、小さいテレビでBlu-rayで観ていたってわかるのだが、ホワホワした白髪がまばらに生えている。そして今、目の前のパソコンでドビーの映画での画像をたくさん見ていたら、彼にもうすーく頭髪があるとわかった。このあいだ映画館で見たみたときはひげにあまりに気を取られて、頭を見ていなかったのであろう。屋敷しもべ妖精は猫種のスフィンクスみたいな毛の生えかたをしているのではないだろうか。

実は屋敷しもべ妖精は、原作の小説だともっとたくさん出てくる。名前のあるキャラクターとしてもウィンキーというしもべ妖精が出てくるし、ホグワーツ魔法魔術学校で裏方の仕事(掃除や料理など)をしているのは屋敷しもべ妖精で、厨房にハリーたちが訪ねていく場面もある。しかし彼らの毛事情がどうであったかは、表現されていた覚えがない。

映画でドビーとクリーチャーが同じ場面に並んで出るのが、7作目(死の秘宝part1)にあったはずで、そこがひげを比較できる最後の機会だ。7作目ではドビーの大一番もあり、明るいところでたっぷり顔を拝めるので、彼のあごひげに関しては本当にあったのかどうかそこで確実となるだろう。

しかし「ドビー ひげ」で検索してもヒットはなし。誰もそんなことは気にしていないようだ。