本のブローチ、紙の選定(2)

昔、作業場にしていた実家に戻れば、本ブローチの本文として使った紙もあるだろうと思うが、遠いのでなるべく行きたくない。

手近にある紙でなんとかなるだろうかと、両面おりがみとお花紙を折丁にしてみた。

洋紙には目というものがあり、本や冊子にするときは縦に目が入っているように作らないと、めくりにくい本になる。糊で変なシワができやすくもなる。おりがみはあらゆる方向から折られるものなので、もしかしたら目の方向がわかりにくいように作られているのではと思ったが、わかりやすかった。本文の紙としては厚目だが、手軽でカラフルだし、裏表がないのもいい。

お花紙のほうは薄すぎて、遊び紙として一ページ入れるくらいならかわいいが、本文のページとして折丁を作ろうとすると端がカールしてしまってやりにくい。糸でかがるのも力加減が難しそうだ。こちらは和紙のようだから目はない。壁に耳あり障子に目ありと言うが、障子はほとんど和紙なので本当は目などない。

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左が両面おりがみ、右がお花紙

試しにおりがみで折丁を作り、よさそうな折丁数でかがって背固めまでやり、すでにできている表紙と合うかどうか、厚さをみてみよう。

 

さっそく、あまり人に読ませるような制作記録ではない気がする。自分に向かっての記録の側面がおおいにあると昨日気づいたので、こういう感じでいいか、とも思う。

では、また明日も作っていきましょう。