縮む・研ぎ牙

ウール100%の毛布を家でじゃんじゃん洗っていたら、一応ドライコースにはしていたもののたいへん縮み、くるまって寝ようとしても上手にやらないと背中が出るようになってしまったため、新しい毛布を買った。古いのはまあ、大きい家具を移動するときに床を傷つけないように敷くとかで使うといいだろう。

測ってみたところ、元は140㎝の幅があったところ100㎝にまで縮んでいた。ひどいことをした。

 

金継ぎの本を読んでいたら、粉磨きという行程で鯛の牙、あるいは犬の歯(犬牙)を使うことがあると書いてあって驚いた。

鯛の牙はいいとして、犬の歯はすごい。

現代では自分の飼い犬が死んでしまった時にしか手に入れようがないだろう。かわいがった犬なのだから、たとえ死んだとしても歯をひっこ抜くのは抵抗がある。しかし荼毘にふしたあとの歯はなんだか脆くなっていそうな気がするから、やはり肉体があるうちに抜くしかない。

鯛の尾頭つきを買ってきて牙をもらうのが穏当でよさそうだ。なんで鯛なのかは気になる。魚の中で特別牙が鋭いのか? ウツボでもいけそう。あっ、でも食べるやつじゃないと入手が困難か……。

いまではなんらかの生物を犠牲にする必要はなく、メノウを使うそうだ。