やすりがけ・読み散らかす・肉

数日前の日記に書いたからどこか気になって、コーヒーテーブルのやすりがけを再開した。

今日やったのはほんの30分だが、それくらいで切り上げておくのが嫌気のささないコツである。ふう、と息をついたらやめる。そのくらいがいい塩梅だ。頑張った! と達成感があるほどにやると翌日はできなくなり、また放置コースへ舵をとってしまう。

自分の「ふう」がどれくらいでやってくるか、継続のためにはそれを見極めることが肝心だ。一日でできあがることなら力を尽くしてやってしまってもいいが、長丁場になる作業の場合は継続を第一に考えるのが完成への近道である。

おっ、ものすごく自己啓発っぽいことを書いているのでは?

 

今日はわりと本も読んだ。

同じ本をずっと読んでいられないタチなので、何冊も並行して読み進めている。今は六冊。それぞれ25分ずつ読んだ。

わたしはおそらく読むのも遅い。同じ行を何度も読んだり、途中で思考が明後日のほうへ旅立ち、読んでいる本とは関係ないことを調べ始めたりする。だから一冊の長編小説なんかを2時間とかで読破するなんてことはほとんどない。

子どものころは一冊ずつ読了を積み重ねるスタイルだった気がする。いつからできなくなったのだろう。

 

夕飯に牛肉のステーキを食べた。

巨大な肉だった。実はこのあいだの日曜日にもステーキを焼いた。夫と同日、別々にスーパーに行って、同時にステーキ用肉を買ってきてしまったのだ。今日食べたのは夫が買ってきたほう。

6年くらい前から猪、鹿、鴨など狩猟鳥獣を食べるようになって、野生で生きている肉は味にばらつきがあるものの肉の密度が濃く、タンパク質の多そうな食べ応えだなといつも思う。家畜の豚や鶏はなにか薄まっているようなぼーっとした味がする。そのおかげで量が食べられるとも言えるが。

一方、牛の赤身肉は家畜であるにもかかわらず、野生の肉とずいぶん近い満足感が得られる。特に外国産の牛肉は赤身が力強い。

よく噛むとほんのり血の味もし、自分は肉も噛み切れる強い顎なんだぞというたくましい気持ちになれる。なんだか今日はいい日だった。(そういう気分にもなれる)