ひねりのキレ・コバエ退治・全自動メンテナンスフリーの夢

朝から元気にラジオ体操第一・第二を通しでやり、具沢山トマトスープなども作ってしまい、今背筋を伸ばしてPCに向かっている。ふだん慣れないシャッキリぶりを発揮すると、午前中で電池切れになりそうでこわい。わたしにもこういう調子いい日があるのだ、十分にそれを楽しもうではないか。第一文に「朝から元気に」と書くことなんてそうそうない。

わたしは体をひねる動きにキレがない。ラジオ体操の音楽に合わせて腕を振り回しながらひねる運動で、どうしてもワンテンポ遅れる。わたしはPerfumeのファンなので、ときどきダンスの振りをひとりでこっそり真似してみることがあるが、上半身にひねる動きがあると、こんなに素早く稼働しないぞ、という発見がたちまちある。肩が前に巻きがちだし、登山で重いリュックを背負った翌日も背中が筋肉痛だったし、背筋が足りていないのかもしれない。

 

猫草(えん麦)の土にコバエが湧く。コバエと雑に呼んでしまっているがこのコバエは、生ゴミやキッチンに寄ってくるのとは違う昆虫らしく、植物の鉢にしか湧かないし、鉢から遠くに飛んでもいかないので、植物を間近で観察しなければ気にならないのだが、鉢から鉢へ生息域を拡大してもいくので鬱陶しい。しかも有効な対処方法は、粘着テープ状のトラップで捕獲するか、植物をダメにする覚悟で鉢の土をカラカラに乾燥させるかしかない。生ゴミの好きなコバエ用の誘因トラップなんかは効かない。臭いや成分で誘引することは難しいのだろう。

経験上いちばん効くのは昔ながらのハエ取り紙である。あれをコバエの湧いている植木鉢の脇あたりに、巻きを中途半端に伸ばして三角錐型にし立てて置いておくと、集合体恐怖の人が悲鳴をあげるほどよくとれる。

ところが今はそんなものを猫草の鉢の横に置いておいたら、猫が絡まり、たいへんなことになるだろう(動物のお医者さんコミックス6巻第54回をご参照ください)。よって植木鉢のコバエ専用と謳った、粘着スライムみたいなのが葉っぱを模したプラスチックにくっついている商品を買い、植木鉢に刺した。それなりにとれる。しかし土の上を歩く習性を利用したものなので、土が近い下の方からくっついていき、下部分が埋まるとめっきり取れなくなってしまう。猫も猫草の鉢に刺してあるこの異物が気になるようで、ひっぱって外し、そのあたりを滑らせて遊ぶため、コバエより埃が取れている。ままならないものだ。

 

新しく来た洗濯機を初めて使った。

果たしてどれくらいのものが乾燥機に耐えられるのだろうかと思い、洗濯タグを片っ端から見ていったら、下着のTシャツでも「タンブラー乾燥はおやめください」の文字がある。でも安い下着だし、そんなに縮んでも惜しくないと判断し、やってしまうことにした。タンブラー乾燥をやめてほしい衣類、布ものはけっこうたくさんあり、こりゃあ毎日の洗濯を楽にしたかったら、新しい服を買う時はまず洗濯表示タグを見てしまうなあと思った。食洗機と似ている。食洗機をフル稼働させたかったら、民藝や作家もののすてきな器は揃えにくい。

結局、タンブラー乾燥はおやめくださいを全部無視して、すべて槽内に放りこんだ。むしろ仕分けしなきゃならないなら手間が増えて嫌である。お気に入りの服以外は縮みを覚悟で回してしまいたい。

いざ電源オンと思ったら、給水の蛇口とホースを繋ぐアジャスターからわずかに水漏れしているではないか。新しいのが洗濯機の使わなかった部品として渡されていたので、それに変えればよさそうだが、絶対パッキンがいかれやすいところなんだし、交換しといてよ業者〜と文句が出た。とはいえ、昨日今日でさっと一拭きレベルの水漏れなので、まずはいってしまえとそのまま洗濯を開始。無事にすんだ。入れすぎたみたいで乾きむらがあり、わずかにがっかりしたが特にどれも縮んではいなそう。バスタオルは縦型洗濯機より柔らかに仕上がった。

しかし終了後に毎回掃除しなくてはならないフィルターというものがあり、便利な機械は手入れという手間を増やすんだよな、と改めて思った。食洗機も同じくそう。庫内のお手入れをしなくてはならない。いつか、家事がなにもかも全自動メンテナンスフリーになりますように。